2018年11月13日(火)〜11月17日(土) かでる2.7で開催した「生きるを伝える写真展in札幌」が無事に終了致しました。
5日間の来場者数は延べ444名。老若男女問わずたくさんの方に観ていただくことができました。ご来場頂いた皆様ありがとうございました。
乳がんや脱毛症などの病気でスキンヘッドになってしまった女性やその家族15組。ありのままの美しさを写した写真は観る者を魅了しました。
写真の横にはそれぞれのストーリーが書かれています。病気になった経緯やその想い。美しい笑顔の奥にあるストーリーを読んでいるうちに自然と涙が込み上げてきます。
乳がんを経験した方や脱毛症の方、家族や友人が経験した方など、それぞれ色々な想いを持ってご覧頂いたようで、自然とお話してくださいました。乳がんはもちろん脱毛症も決して珍しい病気ではないことを物語っているように感じました。
そしてこの写真展をきっかけに改めて自分を大切にすることや、検診に行く大切さを感じた方が多くいらっしゃったことを嬉しく思います。
写真展には色々なブースがありました
ピンクリボンin札幌のブースでは、乳がんのしこり模型が設置され、たくさんの方が触れていました。郵便局などでは恥ずかしくてなかなか触れないので良い機会だとおっしゃった方も何名かいました。
実際のしこりは模型ほど硬くない場合が多いですが、お風呂の時におっぱいを手で洗うなど日頃から触れて観察することが大切です!
気になるところ、異常を感じたらすぐに受診しましょう。
キャンサーサポート北海道様のご協力を得て「しずくパッド」を展示紹介致しました。
しずくパッドは乳がんを経験したプロの洋裁師さんの技と知恵が詰まった、手作りの乳がんパッドです。肌触りが良く色々な工夫がされているので、乳房全摘手術をした患者さんにもっと知って頂きたいと思い、特別にサンプルを持って5日間出展頂きました。
関心のある方も多く、手に取ってご覧になる方がたくさんいらっしゃいました。
群馬県からヘッドスカーフのサンプルを送ってくださったのはご自身も多発性脱毛症である角田真住さん。
LINOLEAは肌触りの良いシルクを使ったヘッドスカーフ。毎日使うものだから随所に工夫が施されています。
髪を失ったコンプレックスを、このスカーフが笑顔と自信を取り戻してくれるでしょう。
その他にもバルーンアートで飾られたフォトブースや、絵本コーナー、大切な人にお手紙を書くお手紙コーナーなど盛りだくさん。
そしてがん患者のコミュニティのブースもありました。若年性乳がんのコミュニティピンクリング北海道branch ・40代までのがん患者または18歳までの子供を持つ女性のコミュニティLuxia 同じ病気を持つ者同士気軽にご参加頂ければと思います。
さらに「がん保険を考える」ブースもありました。がんになった時にがん保険に加入していなかったというケースもよく聞きます。がんは2人に1人かかる時代と言われています。がんになると交通費やサプリなどの健康食品、もしかしたらウィッグやパッドなど治療の他にもかかる費用は様々です。
これを機に保険について考え直そうという方もいらっしゃいました。
5月に福井県からスタートした全国を旅する写真展。
優しく温かな雰囲気の中で「ありのまま生きる」「命と向き合う」そんな大きなテーマを、ここ札幌でも多くの人々に考える機会を与えてくれたと思います。